平成29年「秋の茶会」各席の様子

前日までの木枯しも朝には止み、茶会当日はすっかり小春日和の穏やかな天気となりました。墓苑までの道々、木の葉が散り落ちている千鳥ヶ淵緑道を歩いていると、若い時の利休の逸話が思い出されます。

今年の「秋の奉仕茶会」は3席の釜が掛けられました。春秋常連の表千家不白流の杉本柳惠先生、初見参の遠州流茶道東京支部、そして奉仕茶会実行委員会(表千家流)と多彩で、各席とも道具や説明に趣向を凝らしておられました。点前も若い女性だけでなく、着物・袴姿の男性も交じり、日頃の稽古の成果を披露されていました。3席とも立礼席でお客様は椅子に座られ、ゆっくりとくつろいで薄茶をいただけたことと思います。

また、今回初めて前屋内で、吉川裕之氏によるクラリネット演奏も加わり、会場を荘厳な雰囲気に包み込んでいました。

ご来客の中には、来年以降の席主の方々も見え、また新鮮な楽しい茶席を持っていただけることと思います。

来年4月には「春の茶会」が催されます。また、是非お友達と誘い合わせて千鳥ヶ淵まで足をお運びいただけたら幸いに存じます。

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